getto point

 近ごろ、仕事がまた忙しくなってきたせいではないと思うが、iPhoneアプリのゲームをやたらとダウンロードしている。もちろん、値下げされて115円になったやつか、無料のやつ限定だけど。
 玉石混合のゲーム達の中、ここ3日くらいハマっているのが、ストリートバスケットボールをモチーフとした、「getto point」というゲーム。
 いろんな位置からバスケのシュートをし続ける単純明快なゲームなのだが、シュートが決まったときのバスケ特有のカタルシスが、かなり上手に再現されており、中毒性が高い。
 操作方法も簡単で、右のスクロールバーでシュートの強さと高さを調整するだけ。一定時間内で得点を競うモードと、一定のシュート数で得点を競うモードの2種が楽しめる。ロードの重さがやや気になるけれど、コストパフォーマンスは高い。
 あと、スクロールバーが左にあれば、片手でもできるんだけどな。主に電車内でプレイする身としては、片手でできるゲームじゃないと、なかなかやらなかったりするもんね。

SMASH17 後楽園ホール 観戦記録

 一ヶ月ぶりのSMASH。大阪、名古屋の連戦を経て、GWシリーズの最終戦。メインイベントは、ベルトをめぐる3WAYタッグマッチ。SMASHでは初めてとなる、ゲーム性のある試合形式。楽しみなカードだったが、連戦中に大原が左手を骨折したとの情報。全治二ヶ月? うへー、メインは誰と交代するんだろう……、と思ってたら、本人が強行出場とのこと。
 開演10分前くらいに5Fのエレベータを降りると、前回はチケットの引換で人が溢れていたが、今回は平穏な感じ。事前郵送にした成果かな。ただ、普通郵便で送るのはよくないと思うけど。
 中に入ると売店はいつものごとく、人が溢れていた。ここで地震が起こるとえらいことになるね。ま、プロレスを見に行くのはほとんどが大人だから、自己責任と自己判断で。


■試合前のスキット

 本日のカード紹介映像が流れて、リング上にはメインイベントに出場するTAJIRI組と大原組。酒井代表がコバックを呼び出して、ベルトの入ったアタッシュケースを戻すよう要請する、というスキット。このような大会への導入部は、映像以外でもどんどんやっていったほうがいい。団体の特色にもなるし、なにより客として楽しい。
 酒井代表はまぁ、なかなかの大根役者だったが、これからこなれてくるとおもしろくなりそう。やっぱ団体の代表という役割は、ビンス・マクマホンを例に出すまでもなく、プロレスのストーリーを転がしていく上で大変重要だと思われる。いつでも技を食らえるように、なんとなくの体づくりをしておいてもらえるといいなぁ。現状だと、ラリアット食らったくらいでも骨が折れそうだもんね。


■第一試合 AKIRA&木藤裕次&滝澤大志KAIENTAI-DOJO)vsブラディ・ロバーツ&Quiet storm&べナム・アリ

 K-DOJOより滝澤が初参戦。身長があって見栄えのする選手。K-DOJOの選手とSMASHはおそらく水が合うと思う。継続参戦して欲しいな。
 外国人三人組は、あまり印象がない。木藤は体つきが引き締まって、よくなっていた。あとはオリジナルムーブがあると、初見の人にもわかりやすくなると思う。


■第二試合 児玉ユースケvsウルティモ・ドラゴン

 チャレンジマッチみたいなのが多い児玉だが、その成果をそろそろみたいところ。大阪プロレスに参戦するらしいので、誰かライバルを見つけてきたいね。
 関係ないけど、大阪プロレスの社長と酒井代表って他業種からのプロレス業界参画ってことで、話が合うのかな?


■第三試合 矢郷良明vsレザーフェイス

 WCW的大味アメプロの雰囲気が出ていて良かった。レザーは相変わらず入場命、って感じで大変好感が持てる。
 殺人コブラツイストからのグラウンドコブラがフィニッシュ。おそらく、後楽園ホールにいた3割くらいの人が思い描いていたフィニッシュだろう。


■第四試合 朱里&志田光アイスリボン)vs紫雷美央紫雷イオ

 休憩前の最後の試合。ここまで、非常にテンポよく進んでおり、この試合への期待感も高まるというもの。どの試合も10分前後、という大会より、長い試合もあれば短い試合もある、という方が健全だし好ましい。
 試合はほぼ紫雷姉妹が支配していた。アメプロもヒールが試合を組み立てると聞いたことがあるので、セオリー通りなのだろう。
 ただ、志田はともかく、朱里の受けの表現のバリエーションの少なさが気になった。紫雷姉妹の技の受け方と比べると、よくわかると思う。朱里はただやられて辛そうな顔をするだけで、受けている間は魅力があまりない。
 受けの魅力がないならそっち方面はとりあえず後回しにして、攻めたときは一瞬で決めてしまうかもしれない、という緊張感のあるキャラを確立する、という方向もあると思う。ただ、イマドキはあまり流行らない(いわゆるU系スタイルに近いと思うから)。中邑真輔でさえも、受けの魅力は研究しているのだ(ラリアットに一回転受身をしたりするよね)。
 でもこの試合は、紫雷姉妹を賞賛すべき試合かもしれない。イオの運動神経のよさが語られがちだが、美央の緩急ある試合運びも注目すべし。ちんたらとロープ際で相手の顔を踏んづけていたかと思いきや、素早くコーナーに走ってタッチを待っている相手をつぶしたりとかね。あと、合体技を仕掛ける際の待ち構え方も、なかなか良かったな。
 難点は、フィニッシャーがなんだかわかんない(あるんだろうけど有名じゃない)ところ。細いから、適当な丸め込み技とか合ってるのかな。打撃系は避けたいところ。イオはムーンサルト系をフィニッシャーにしているけど、もっとオリジナリティがあって、回転ミサイルキックよりも確実性が高いものを開発して欲しいな。
 あと、客席がシーンとしている状態に慣れたほうがいいと思った。この日の紫雷姉妹のデキだったら、シーンとしてるのは良い静けさ。みんなちゃんと試合を見ていただけである。



■第五試合 石川晋也(大日本プロレス)vsスターバック(FCF)

 休憩明けは、骨ぼったいシングルマッチから。石川は雰囲気あるね。もうちょっと厚みが出てくると、グッと良くなりそう(関本・岡林まではいかなくていいけど)。
 スターバックは、すっかり指差しポーズ&シャーおじさんになってしまった。多分、次のファイヤープロレスリングでは、LボタンとRボタンにそれぞれが割り振られるだろう。
 しかし、スターバックの技は基本的なものばかりながら、見ていて飽きない。飽きない理由の一つに、音をしっかりと出している点があると思う。今風の腿を叩いて「ペチッ」という音を出すのではなく、リングマットの音を出している。長州のストンピングとかと同じ。若い選手、特に女子選手だとなかなかできてる人(意識している人)がいない気がする。
 試合的には、全てがスターバックの試合。石川も木藤と同じく、ちょっとわかりづらい。今日のデキだけを言えば、滝澤のほうが良かった。


■第六試合 華名vsセリーナ

 セミにこの試合は、まったくもって正しいと思う。今日のカードだと、これしかない。女子同士の試合には珍しく、むやみな発声、むやみなトップロープからのダイブ、むやみな2.9がなくて、異質だった。いや、これが普通なのか。
 華名が以前から言ってる既存女子プロレスへの批判は、この試合を見るとその主張がわかりやすくなるのではないだろうか。
 それにしても、どちらも骨太(体型じゃなくて)。WWEのベス・フェニックスとかとの試合を見てみたい。


■第七試合 TAJIRI&真琴(アイスリボン)vs大原はじめ(FCF)&ジェシカ・ラブ(FCF)vsママイケル・コバック&リン”ビッチ”バイロン

 メインは頭上にぶら下がっている鍵を取って、なおかつそれで本部席に置いてある(酒井代表が持っている)スーツケースを開けて一番最初にベルトを持ったチームが勝ち、という2段階でゲームが動く試合。ぶら下がっている鍵をとっても、開けに行く途中で鍵を敵チームに奪われてしまったら意味が無いってこと。
 入場が最後だった、コバック&リンチームが背後から襲いかかって試合はスタート。良い始まり方。こういう、ある意味お約束的な小賢しい悪さが、コバックの魅力だよね。
 リンもコバックチームに入ってコスチュームが変わってから、非常に魅力的。プロレスがちゃんと上手くなれば、全盛期の蝶野正洋的なダークヒロインになれると思う。少なくとも見た目はその輝きがある。
 真琴も成長している。このメンツの中でも、ちゃんと仕事ができていたし、体的にも違和感がなかった。やっぱ、プロレスラーは分厚くなくっちゃね。
 大原の怪我はやっぱり酷そうで、利き手じゃない左手でのチョップは、なかなか弱々しいものがあった。その代わり、といっては何だけど、フィニッシャーのフィンランド式フォーアームは威力倍増、という設定でもイイくらい。治ってからもしばらく、腕をがちがちにするのもアリじゃないかな。ギプスで殴ってます、的な。
 試合はちょっとバタバタした感じ。WWEやXディビジョンほどスムーズな選手の入れ替わりはできてなかったかな。ま、逆に入れ替わりがあんまりうまくなりすぎても、おもしろくなくなるんだけどね。


 試合はTAJIRI組が勝利して、次回からはトーナメントが始まるとのこと。AKIRAvs飯塚とか、プロレスファンにとってはたまらないカードだよ。
 女子は誰がエントリーするのだろう。朱里、リン、華名、紫雷姉妹、志田、真琴、セリーナでもう8人だけど。

iOS用カンペアプリ開発メモ エピソード0【開始前夜】

 もう半年近く前のことになるが、年始に「プログラムができるようになろう」という目標を立てた。予想通り、例年のごとく、これまで放置していたのだが、本業が暇になったこともあり、重い腰を上げて取りかかることにした。
 根っからの文系人間であり、すでに30歳を超えており(プログラマーの引退は35歳、なんて意見もある)、いままで一度も一ミリもプログラムに触れたことがない自分が、どこまでできるだろうか……。あまり期待はせずに始めていこう。

 いろいろなサイトを見てみた結果、事前の勉強などは特にせず、作りたいものを行き当たりばったりで作ることにした。勉強とかやってると、わかんなくなって飽きちゃうだろう、という32歳の冷静な判断である。

 僕はイベント制作の仕事をしているので、第一弾のアプリは、ステージ進行の現場で使える、「カンペ」アプリを作ることにした。カンペとは、よくテレビ見かける、フロアディレクターが持ってるアレだ。「次行って」とか「巻きで」とか、ステージ(テレビだとフロア)から出演者に指示を出すためのもので、通常はスケッチブックとマジックが使われている。


 とりあえず開発に必要なアプリ(Xcode:600円)をダウンロードし、開発機であるMacBookAir11インチにインストール。64ギガしかないHDを4.5ギガのインストーラーはきついよー。

 お絵かきアプリの作り方が載ってるサイトはないかな、と探していたら、もとまか日記Zさんに、iPhoneアプリを作ってみよう(Xcode4編)第1回:じゃんけんゲーム、というエントリーがあったので、ちょっと寄り道してやってみた。


 初めての自分には、コードの読み方からしてちんぷんかんぷんなので、とりあえず書いてあることをそのまま書き写してみると、所要時間、およそ3時間で一応完成した(と思う)。実行するとiOSシュミレーターが立ち上がるのがちょっとおもしろい。
 ただ、夏休みの最終日に答えを見ながら宿題をしているような感じ。理解は全然していない。それからやりながら思い出したけど、俺は英語も苦手だった。

 iPhoneアプリiPadアプリの違いがどこにあるかもわかっていないが、もう目が痛いので本日は終了。




<今回のまとめ>
■作りたいアプリ……カンペアプリ
■やったこと……Xcodeのダウンロードとインストール/じゃんけんゲームを作った
■覚えたこと……コマンド+Rが実行のショートカット/ボタンを置いたら紐付ける/アプリ起動時の画像の解像度は320×480px(iPhone4用は640×960)
■次回は……流用できそうな、お絵かきアプリの作り方が載ってるサイトを探そう!

5月になった

 前回のエントリーは、3.11前。その時点で、「仕事が暇だ」とか書いてるけど、今はもっと暇だ。イベント業は、震災の影響で3月後半は全てキャンセル。4月は2割、5月で4割くらいの勢いである。

 仕事が暇だと、ネットしたり本を読んだり、それはそれで文化的だったりするのだが、いよいよそうとも言ってられなくなってきたので、今月からはちゃんとやろう、と思いつつ、イベント業界に入って初めてかもしれないGWが今日からスタートし、ウキウキしてしまうのは、しょうがないよね。人間ってそんなもんだ。

 子どもの基準値が上がったりして、国の対応がうんたらかんたらで「基準を元に戻せ!」とか言ってるのって意味があるのだろーか。基準値が元に戻ったら、何かイイことがあるの? それって枝葉な問題だと思うんだけどなー。どっちにしろ、この先しばらく放射性物質は出続けるんだから。

近頃の仕事っぷり


 今週の日曜は、ゼロワンの両国に行くべきか、新日のNJC1回戦に行くべきか、そこそこ悩んでいたりする。結局、どっちも行かないとか、新木場に行っちゃうとか、そんな展開もあるかもしれない。

 さて、イベント業界として、2月〜3月は暇だと言われている、かどうかは全然知らないけど、少なくとも俺は社内的には暇だと思われている。実際、毎年2月〜3月は仕事が少ない印象。
 2010年のグーグルカレンダーを見てみると、2月は現場(イベント本番)が4つ。半分が担当している案件ではないから、なかなかの暇風だ。3月も、6つの現場があって忙しそうだが、かなり小規模な案件ばかり。

 今年はどうかと振り返ってみると、2月は6つ。3月は8つ。おお、3月結構忙しいざん、って感じに見えるけれど、現場だけ手伝いに行くのがほとんどだから、実際は忙しくない。

 うーん、時代も時代だし大丈夫かな、と思うけど、ここで思い出したいのが自分のポジション。そういや、俺って現場に出て稼ぐ人じゃなかったわ。企画を売って、仕事を作ってこなきゃいけなかったはず。
 実際、今は4つくらいの提案しなければならない案件を抱えている。よくよく2010年のグーグルカレンダーを見てみると、細かな打合せがたくさん入っている。ちゃんと仕事してるじゃないか。
 仕事している=現場が多い、という変な先入観を、根本的に改めないといけないな。

 今も暇だと思い込んでこんなの書いてるけど、早く企画考えろよって話。

SMASH14@新宿FACE 観戦記

 お待ちかねのSMASH14に行ってきた。試合開始前に、リングアナのSUNAHOが満員札止めだと発表していたけれど、札止めでも全然おかしくない客の入り。普段は置いてないところにも、パイプ椅子が置いてあった。
 ま、いつものごとく、関係者って人も多そうだったけどね。


■第一試合 児玉ユースケ vs アズール・ドラゴン

 児玉は今回の大会から、いかにも新人面した黒パンツから、緑を基調としたショートスパッツへとコスチュームを変えてきた。それから入場曲もロック調のものに変わった。いままでは確かPE'Zの曲だったはず。入場曲は前のほうが良かった気がするなぁ。ロックで入場する人がほとんどの中、個性の一つとしてアリだったのに。

 アズール・ドラゴンは、九州のローカルレスラーとの情報くらいしか無く、期待感はそんなになかったのだけれど、いい選手だった。パンチの打ち方とか、非常に好み。もうちょっと上半身がパンプアップされていれば説得力があったかもしれない。なんとかヨガの達人らしいんだけど、それらしき動きは特に無かった。

 10分くらいで児玉の勝ち。フィニッシュはジャーマン。これからも使っていくのだろうか? 体格的には合っていないのではなかろうか。いまどきのジャーマンは、技工よりもパワーの技だからなぁ。
 小路に勝ったときの技、クルスフィックスがフィニッシャーじゃだめだろうか。 体格を気にせず、どんなレスラーからも勝てると思うんだけども。
 あと、そろそろ児玉にもライバルが欲しいところ。


■第二試合 華名&紫雷美央紫雷イオトリプルテイルズ) vs TAJIRI矢郷良明&大家健

 本日もっとも期待していた試合。贔屓目かもしれないが、客席の雰囲気も、そんな感じだった。
 SMASH12&13のトリプルテイルズ乱入って、現場ではバタバタしている感じがして、そんなによくできた乱入ではなかった印象だったのだけれど、煽り映像で何度も見ていると、それなりに成功していたんだな、と思った。昔より断然、華名のマイクが良くなっているし、紫雷イオの真琴に対する低空ドロップキックとか、なかなかいい仕事をしている。

 トリプルテイルズ椎名林檎「歌舞伎町の女王」で入場。アバズレ感を出す演出だろうか、と今思った。普段は違う曲だよね?
 3人とも、それなりに紙テープが飛ぶ。華名の初登場時と比べると、確実に受け入れられてきている。じわじわとだけれど、華名の努力は認められつつある。

 矢郷さんの入場時は大歓声。俺も大歓声。大家もそこそこの歓声。やっぱこの二人はDDT関係の団体より、SMASHが合う。
 ヤジというか、歓声というか、多分一番近い言葉は「ツッコミ」だと思うんだけど、そんなような客席からの声が、この二人には多い。でも、それってゼロ年代の見方って気がするな。なんつーか、もういいでしょ、その見方は。
 プロレスに対してツッコミを入れながら見たいんだったら、家で友達とテレビでも見ながらやればいいのではなかろーか。現場では不要。ウケてもいないし。

 試合展開は、矢郷さんが華名に対して何もさせないくらい圧倒的な力を見せつけて、華名は全然歯が立たなかった。打撃が効かないときの華名は、すんごくもろい。今までの口撃はなんだったの? というくらいもろい。
 男子と戦う機会が比較的多い選手なはずなので、もう少し何か別のベクトルの武器があるといいんだけど。いつも準備不足の印象がある。
 紫雷姉妹は、主に大家やTAJIRIとのマッチアップ。そこそこ試合になっていた。もう少し間が欲しいところだけどね。全体的に、バタバタした感じ。

 華名が大家に急所蹴りを食らわせ(結構エグかった)、丸め込んでの勝利。良い勝ち方。華名vs大家はまだまだ続きそう。続くことは大歓迎。女子と戦って、まともに勝負論を持ち込めるのは大家しかいない。
 矢郷さんは、大森やスターバックと対戦とか、SMASHの本流に入っていってほしいな。身長があってかっこいいし。

 そういや、矢郷さんが華名に何もさせなかったとき、「もしかしたら、トリプルテイルズと矢郷さんがチーム組むフラグか!」とか頭をよぎったんだけど、全然そうはならず。あと、もろくなって弱々しい表情を見せる華名は、わりとアリ。それはそれで、この先フィーチャーしてもおもしろい気がした。


■第三試合 大原はじめ&クリスチャン・クルキィー vs KUSHIDA&木藤裕二

 上昇気流に乗っている大原はじめと、相対的に下降しているように見えるKUSHIDAの戦いが注目の一戦。あと、FCF期待の若手である初登場のクルキーに、トライアウトで合格した木藤。話題性はあまりないけれど、いろいろな種がつまった試合。

 クルキィーは身長が高くて、ハンサムだった。ただ、特筆するようなムーブはないので、浸透するのには時間がかかるかもしれない。なんとなく、ジェシカのような愛されキャラになるのではないかと思った。

 トライアウトでは地味な印象しかなかった木藤だが、今回はなかなか動きが良かった。しかしながら、なぜトライアウトに合格したのかは、よくわからないまま。地味なところが個性、ってわかりにくすぎるよ。
 クッシーの印象も特にない。
 大原のエルボースマッシュは、だんだんと銭の取れる技になってきた。


■休憩
 めずらしく第3試合終了後に休憩。妻が売店で紫雷姉妹のTシャツを購入。ショップの店員みたいだった、とのこと。髪をたばねた紫雷美央は、スポーツ後の女性特有の色気が出ていた。


■第四試合 朱里 vs リン・バイロン
 リンがSMASHを去ってしまうような、そんな匂いがここ1ヶ月くらいしている。そんな中で行われる一騎打ち。

 リンの明るい入場がなくなって寂しい面もあるが、黒髪にして相手を睨みつけるリンは大層魅力的である。朱里も髪を切っており、こちらは可愛くなってしまった。おかっぱ頭で蹴りを主体にする女子レスラーっていうのは、何気にオリジナリティあるなぁ。狙ったわけではないだろうけど。

 試合は、リンがハードコアな攻撃で見せ場を作っていくものの(こういう攻撃、大原との戦いで出せていたらな……)、朱里の順当勝ち。

 このままリンがフェードアウトかと思いきや、コバックに連れ去られたとの噂。これは良い展開! アダルトな展開を望む。


■第五試合 スターバック vs 大森隆男

 スターバックの人差し指ポーズがかっこいい。なんだかお調子者の田舎のおっさん風味でもあり、スターバックがノリノリだと、こっちも楽しくなってくる。
 大森さんのここに到るまでの流れをまとめた煽りVが秀逸だったこともあり、客席は大森さん応援ムード一色なるかと思いきや、そうならないのがスターバックの人気の高さを証明していた。

 試合は、スターバックの安定感が目立ったかな。途中、大森さんのアックスボンバーが中途半端に決まってしまい、もったいなかった。あそこで「決まるかもっ!」って雰囲気になっていれば、また違った印象だっただろう。


■第六試合 TAJIRIAKIRA vs マイケル・コバック&サイボニック・マシーン

 あっという間にメインの戦いへ。この日はさくっと流れてしまうようなマッチメイクが一切無く、充実した興業だった。

 入場時の期待は、初登場のサイボニック・マシーン。でてきてすぐにわかったことだけど、みんなが思っていたより身長が低い。コバックの絵だと、キン肉マンの魔雲天みたいな感じだったのになー。

 コバックもサイボニック・マシーンも、大してあくどいことはせず、なんとなく勝利。もっともっとヒール風味があっていいと思う。
 SMASH本体がベビー、コバック軍団がヒール、凄玉的な立ち位置でFCF。この3軍が上手いこと回っていくと楽しくなりそう。


■次回SMASH15@後楽園ホール

 試合後にサブゥースタイルの朱里が乱入。次回の後楽園ホール大会に、サブゥーの参戦が決定したことが発表された。
 あと、トミー・ドリーマーvsスターバックや、華名vsFUNAKIなどが発表。ドリーマーとスターバックは興味深い一戦だけれど、スターバックは早くコバックから自分とこの団体のベルトを取り返さなきゃなんないよね。TAJIRIも同じくコバックにリベンジしなきゃいけないし。


 そこに至る流れをどんな風に作っていくのか、落ち込み続けるリン・バイロンがどうなっていくのか、モノが違う朱里はこれから何を目指していくのか、KUSHIDAが新日本プロレスに移籍してしまう(あ、書くの忘れてた)前に、大原はどんなアクションを起こすのか、そしてKUSHIDAは何を残していくのか。
 まだまだいろんな未来が待っている。

SMASHシアターVol.1

 ノーTVのSMASHのハウスショーが見られるということで、SMASHのイベント「SMASHシアター Vol.1」に参加してきた。元気回復堂っていう居酒屋のコース料理と飲み放題付きで3000円。選手やスタッフのギャラは出ないような気がするが、スポンサー絡みのイベントなので、問題ないのかな。
 開始の10分前くらいについたら、席に朱里選手や大原選手がいた。ちょっとだけ朱里選手と話しをする機会があったのだけど、思えばプロレスラーと話をしたことって、生涯初めてかもしれない。あ、高校生の頃、みちのくプロレスを見に行って、売店でデルフィンとお金のやり取りをしたことがあるか。


 会場は、居酒屋の座敷。会場備え付けのPDPでDVD放映。音響はいわゆる簡易PA。マイクは1本のみ。安い4chミキサーと安いカラオケマイクでいいんだから、次回からマイクは出演者分は必須だよね(TAJIRI選手も、始まったときに1本しかないマイクを気にしていたし)。
 試合が始まると、プロレス大好きっ子達は黙る。学生の頃、友達数人と家で飲みながら、BGVとしてプロレスを流してたことがあるけれど、その時もマジでプロレス好きな人は、黙々とプロレスを見てしまう傾向がある。だからあんま飲み会って感じにならない。ここらへんは上映イベントの難しいところだと思う。
 あと、プロレスファンの価値観ってそれぞれだから、よっぽど親しい人とじゃないと、気軽にプロレスについて話せないんだよね。


 TAJIRI選手のコメントでハッとしたのは、スペル・クレイジーvsKUSHIDAの試合で、「クレイジーは意識の8割が観客を向いていて、KUSHIDAは2割くらいしか向いていない。だから、自然と観客からクレイジーに対するコールが起こる」みたいなことを言っていたところ。
 僕があまりクレイジーにノれないのは、ここらへんが理由なのかもしれないと思った。プロのレスラーとしては、観客を意識するのは当然だと思うのだが、クレイジーの場合は観客を意識していることが、あまりにも観客側に伝わりすぎていて、勝敗への興味をそいでしまうんだな。
 こないだのSMASHのvsTAJIRI戦でも、そんな感じで、試合に集中できなかった。少なくともタイトルマッチで、観客を意識したやりとりとか不要だと思う。
 クレイジーは勝ち負けで価値の上がり下がりがもはやほとんどないからこそ、確実に勝ちにいく姿勢を提示(いや、表現、かな)するべきなんじゃなかろーか。


 とかなんとか思いながら、スターバックはかっこよかったなぁ……。大森戦が終わったら、田中将斗とかとがっちりぶつかるような試合を見てみたい。
 あと、やっぱジェシカの試合は惹きつけられる。既存のオカマレスラーじゃない表現をしているからだろうか。