DDT 6.19後楽園ホール 久々観戦記

 ちょー久々のDDT観戦。系列としては、1月3日にユニオンを観戦して以来。DDT本体は、昨年の関本vs飯伏がメインだった時以来。多分、1年くらい起ってるよね。
 お目当てはもちろん、マサ高梨の復帰戦。高梨の地道なトレーニングは、偶然にもちょこちょこ見ているので、多少の思い入れがあったりするのだ。
 試合は、ちゃんと仕上げてきた高梨が見られつつ、やはり石井の勝利。Sアリーナとかで見てるとそうでもないけど、石井の一つ一つの技の切れ味は、なかなかのものがある。あと2年くらいして、体つきががっしりすれば(まだちょっとプヨッてる)、かなり説得力のあるレスラーになるのではないだろうか。顔と体が、もっと精悍になってほしい。なんにせよ、高梨復帰は大変めでたい。


 ディーノとの試合に出てきた、セクシー・エディが、今日最も観客の心に残ったレスラーではないだろうか。あのサービス精神と、無理矢理な華やかさと、決めるとこビシッと(最近の流行りだと、ビチィィィィっと)決めるところは、日本の全レスラーに見習ってほしい。ディーノは完全に食われていた。それをちゃんと自覚すべきだろう。
 エディは、遠くから見ていると外見がフレディ・マーキュリーみたいだったので、ゲイ対決かと思ってしまった。あと、さくらえみは多少蹂躙されても、キャーとも何とも言われないキャラクターだってことを、DDTの関係者は先に教えてあげるべきだったのでは。ま、あの日は他に適切な人材がいなかったけれども。


 途中はすっ飛ばして……。


 メインは、GENTAROの扱いというか、位置づけが杜撰だった気がする。高尾ともっと有機的に絡んでもよかったのではないだろうか。グランマはディック東郷がいなくなったらさほど意味のないユニットなんだし、GENTAROが高尾と通じている展開にもっていったりすれば、GENTAROが粘ることで後に控える高尾のアシストになったりとか、試合に何かしらの意味や動きが生まれたのに。
 それを抜きにしても、本来なら後に高尾戦を控える両者(勝った方が高尾と対戦)は、最初からハイスパートで短期戦を狙う展開にならねばならないはず。そこらへんが途中から見えなくなった試合だった。
 あと、石川の立ち位置が超中途半端で、声援も送れずブーイングも飛ばせずで、石川が攻撃してると客席がシーンとなっちゃうのも、もったいなかったなぁ。「俺は3年目にしてやっと両国のリングに立ったぞ!」ってのと「DDTの外敵としてのユニオンの選手だぜっ」ってのは両立しないぜよ。
 最後の方は、高尾のがんばりに救われた、って感じがした。あんまり会場には届いてなかったのか、それとも何とも反応しづらかったのか、高尾に声援は来てなかったけど。
 高尾も体がちっちゃいなりに、何かしらの説得力が欲しい。ダイビングギロチンをするときは、必ず凶器の鉄パイプを仕込む、ってのを徹底していいんじゃない? それなら石川に勝っても、筋は通るし、ブーイングがありつつも納得できる。


 とかなんとか思いながら、セクシー・エディでお腹いっぱいの満足できる興行だった。必ずまた来日してほしい。
 7.24両国国技館は枡席で見るぜぇぇぇぇぇ。飯伏がんばれ!