Keynoteはプレゼンソフトであってプレゼン資料作成ソフトではない

 MacbookAirを使い出して、10日くらい経った。前にも書いたが、仕事のメイン機をMacBookAirに変更した一つの理由に、Apple純正のプレゼンソフト、Keynoteがある。


 ジョブスのプレゼンとかは、はっきり言って全然興味がない、というか動画で見たこともない。自分の業務(小さいイベント制作会社のプランナー)だと、いわゆる「プレゼン」をする機会なんてほとんどないのだ。立って動きまわってプレゼンなんて、今まで一度もない。
 でもそれは、クライアントと向き合う機会がないわけではなく、そこまで大仰なプレゼンをする機会がないってだけ。マンツーマンとか、2〜3人相手にプランを説明する機会なら、多々ある。ただ、そんな時に歩きまわって、プロジェクターにプレゼンソフトで作ったアニメーションをこれみよがしに映しだすなんて、場所もないし滑稽だから、昔ながらの方法かもしれないけど、作成したデータをプリントアウトすることになる。


 となると、Keynoteは実は活躍する機会がないのかもしれない。
 Keynoteは、これまで、毎日毎日使っていた(そして今も使っている)Power Pointとは根本的に異なるソフトだってことが分かった。


 分かりやすく言うと、
 Keynoteはプレゼンテーションソフト。
 Power Pointはプレゼンテーション資料作成ソフト。


 最終的に紙にアウトプットする人は、まず自分のプリンター環境を確認することをおすすめする。適当にA4のペライチデータを作って、テスト出力をしてみよう。多分、Power Pointoとの違いに、大いに驚くはず。
 僕の場合、Keynoteで資料を作り始め、だいたいできたところでプリントアウトを試みて、全然思ったようにできなかった。できなかったというか、今もできていない。
 Keynoteは、今作っているこのデータがどういうサイズなのかを指定すること、つまり、Power Pointでいうところのページ設定が、ピクセルサイズでしかできない。1024×768とか、1280×760とかそんな感じ。これが大きな問題。そのままA4で出力しても、紙全体には印刷されず、中央の上めに、微妙なサイズで印刷される。
 データを完成させて、いざプリントアウトってときにうまくいかないと、かなり凹む。ファミコンしてて、コントローラーを投げるタイプの人だったら、Macのキーボードを、ガン!ってやってしまうかもしれない。
 ピクセルサイズでしか指定できないのは、Keynoteがプリントアウトを前提に置いていないからだろう。そのまま映像出力して使用するのが、このソフトの掟なのだ。
 もしかしたら、プリンタドライバをうまいことすれば、スムーズにプリントアウトできるのかもしれないが、まだその方法は見つかっていない。このままだと、僕の仕事では、Keynoteは死蔵に近くなる。
(あと、これはまた別の話だけど、RICOHのドライバって、同じ機種でも、MacだとWINDOWSより設定できる項目が少ない。両面印刷とか、帳合とかの設定が出てこない。なぜ?)


 仕方が無いから、今回はKeynoteのデータをPower Pointに変換して、Power Pointのページ設定をA4にして保存。WINDOWSのPower Pointで開いて、帳合の設定をしてからプリントアウト。めんどくさー。
 2時間くらい格闘したけど解決しなかったから、この問題は、まだしばらく続きそうだ。