イベント制作業

「何の仕事をしているんですか?」と聞かれて、「イベントの仕事してます」と答えても、たいていの場合は正しい仕事内容は伝わらない。世間一般の人がパッと頭に浮かぶ「イベントの仕事」は、3割がプロモーター、3割がチケットのもぎり、3割がグラサンかけて偉そうに命令口調で話す人、あとの1割はテレビで描写されるアシスタントディレクター的な人、というところだろうか。
 もちろん、間違ってはいない。イベントの仕事の中に、上記の内容も含まれている。
 しかし、そういう役割の人は、ちゃんと肩書き、というか仕事内容を表す単語があるので、それを言うことが多い。例えば、「ボクシングのプロモーターやってます」、「音響やってます」、「美術施工やってます」、「特効(特殊効果)やってます」等々、いろいろある。
 そんな中、「イベントの仕事してます」と、漠然と答えてしまう人は、いったい何をやっているのだろう? 自分でもたまに自答する。
 おそらく、「イベントの仕事してます」と漠然と答える人は、十中八九、「イベント制作屋」さんである。
 ?? イベント制作? 何それ?
 僕も今の会社に入るまで知らなかった職業、「制作」とは、なんなのか。知っている人は知っているけど、知らない人は何も想像できない字面だ。