迫る終焉と怠惰の狭間に

 バリ島は雨が降らない、わけではないのだろうが、我々の旅行中はずっと晴れていた。ピーカンに近いけど、雲が日射しを遮ることはわりとある。暗くはなんないけどね。
 雲が出ているときは、ビーチサイドで寝そべっていると寒い。それでも、今日も午前中からビーチサイド。

 昨日お勉強したとおり、席取りは早めに、ということで、目覚めてすぐ、朝食も取らずに席取りに出かける。汗のせいか、やや臭いのする首里城のTシャツを使って、場所をゲット。
 心に余裕を持って朝食会場へ。いつもと同じバイキング。ところどころ違うメニューもあるが、基本は同じ。パン、ポテト、ベーコン、サラダ、ミーゴレン(焼きそば)。最後のだけがアジアン料理で、他はどこでも食える西洋スタンダード。あんなに気に入ったバイキングなのに、写真を1枚も撮っていなかったことが悔やまれる。
 朝食会場は中庭に通じていて、そこにもテーブルが置いてある。今まで気づいてなかったのだけど、その中庭には「エッグステーション」という屋根付き調理場があり、そこでオムレツやら目玉焼きやらパンケーキなんかを焼いてくれるのだった。中に入れる具も、ベーコン・マッシュルーム・チーズ・トマトとかいろいろ選べる(組み合わせも可)。
 野外で作るできたてのオムレツ、ちょーうめーのなんのって。最初から教えてくれよなー、って感じ。ただ、作る係のバリ人が、英語の通じにくい我々を小馬鹿にしていたような気がした。別に良いけど。
 ビーチでダラダラと過ごし(昨日と全く同じ席で、同じ行動)、仏像とかサングラスとか、凧揚げの凧などの物売りをサクッとかわし、ドクロマークの旗が立っている海で遊んだりした。波が高いと、ドクロマークの旗を立てるみたい。
 そのまますぐ昼になって、なんと昼飯はビーチサイドで寝そべりながらオーダー。この旅一番の贅沢! そしてビンタンビール。ただしビールはスーパーで買ったやつを持ち込み、バランスを取るのだ。

 部屋に戻って、ケーブルテレビでやってた「ちびまるこちゃん」を視聴し、夜は盛り場へ繰り出した。ただ、バリの夜は23時くらいから始まるらしく(飲み物が23時までは40%引きとかだから)、健全で安全志向の我々は、早めに引き上げ。

 だんだんと焼けてくる肌を案じながら就寝。あと1日で終わりだなんて……、という寂寥感をひしひしと感じていた。