実質1日目

 目が覚めるとそこはバリ。生まれて初めての海外であり、いわゆるバカンスである。早く目が覚めるだろうと思ったが、意外とちゃんと寝て、8時を過ぎての起床。バリ島は時差が1時間しかなく、時差ボケは起こらない。
 ラッキーなこと、昨日ガイドさんより朝食付きプランであることを聞いたので(プランの全容を把握しないまま、申し込みお金を払っている我々に大きな問題があるだけで、ホントはラッキーでも何でもない)右も左もわからないホテルの中を適当に歩き、朝食会場っぽいところへ行った。
 バリ人(インドネシア人かも)の女性従業員が案内してくれて、席へ着き、周りを見ると欧米っぽい外国人ばかり。そしてバイキング。朝食からテンションがあがりまっせ。
 旅行中、この朝食がかなりの楽しみだった。別に街の料理がまずいってことではなく、ここの料理が美味しかったのだ。選択肢も抱負だったし(ま、バイキングだからね)。朝から外へ出るのも面倒だったろうし、朝食付きは大正解だった。
 朝食後ちょっとゆっくりして、とりあえず街の様子をつかもうと、徒歩で街へ繰り出す。僕らが泊まっていたのは、スミニャックという地区。HISのくれたバリ島マップを片手に、「夜遊び激アツゾーン」とか、「服やサンダルの問屋ゾーン」とかに思いを馳せつつ歩いた。
 ホテルを出てすぐに、テレビでいつか見たことあるようなアジアの道となった。舗装はされてるけど、ボコボコしてるし、歩道が途中で切れてたりする。道ばたにはやる気なさそうなおっさんが座ってて、「トランスポーズ? タクシー?」と聞いてくる。だけど、やる気がないので、全然しつこくない。物売り関係の人もそうだったけど、全員しつこくなかった。声をかけてくるのは、旅行者向けの演出じゃないかな、きっと。

 店の前にはだいたいお供え物があって、それを普通に歩道の真ん中に置いてるから、歩行者や、やたらと多い犬が蹴散らかしている。お供え物にしては、わりと雑な扱い。でもみんな毎日律儀に新しいお供えをしているってことは、信仰心はあるんだろうな。そこらへんの感覚はよくわからない。墓にまんじゅうとかお供えして、それをカラスが食っててもなんとも思わないのと同じか。
 スーパーマーケットに行って値段の相場を確認して、カフェでビール。昼間からビールを飲むためにバリへ来たといっても過言ではないのだ。バリのビールはビンタンという銘柄が主流。店だと200円弱。

 ホテルのドリンクは高いから、っつーことで、スーパーでもビンタンを6本ほど買って帰った。日本だと6本セットは紙ケースだけど、バリはビニール。
 ホテルに戻って、プールと海でちょっとだけ遊んで、夜も街で飯。HISバリ島マップでは「おしゃれなレストランが頻出ゾーン」だったけど、わりと汚い食堂を選んだ。周りと比べて3割くらい安かった。ここでもビンタンビール。食べ物は、鶏とか海老とか、フライしてあるものを中心に。
 この日の反省点は、白タクで移動したら、市価の倍くらいの値段を取られたこと。めんどくさがらずにメータータクシーを使うべし。タクシーは、ブルータクシー(という会社)が良い、と他のサイトに書いてあったので、このとき以外は全日ブルータクシーを使った。初乗り50円ナリ。