タカブリートラブリー

 本番が近づくにつれ、日々の生活の中のふとした拍子に緊張が高まり、あたかも富士山を一合登ったかのように、圧迫がひしひしと感じられる。それはスタッフとしてイベントに関わるときも、演者として関わるときも同じ。単なる参加者や傍観者のときは、全く感じない。関わり方の問題でもあるけど、BETしてる金額の大きさの問題だったりして。
 イベントというものはライブでも式典でもキャラクターショーでもなんでも、一過性を帯びている。例えそれが全国キャラバンで、同じものを10年間、無観客の中でやり続けるイベントだったとしても(そんなキャラバンが何のために存在するのかわからんけど)、同じだ。イベントは時間に近い性質がある。
 時間とお金がかかっていれば、そりゃ緊張もするよね。この感じでいくと、本番前は嘔吐くに違いない。
 それでも、仕事中に電話を取るときだけはいつもの調子が出る。いつの間にかサラリーマン稼業が板についたんだナァ。