月木と火金

 仕事of仕事の日々であり、大音量で鳴り響くデスマーチを止めることなど誰にもできないのである。デスマーチで富める者など1人も出るはずが無く、ただただ、それぞれのポジションのディフェンスに拘泥し、新しい息吹は何も生まれない。
 しかし、月給すなわちサラリーをもらう身であれば、すべてを投げ出してうっちゃることに比べれば、天と地ほどに間違っていない選択であり、それを責めることができる者などいようか。
 いよう。
 それはいわゆる”ウエ”の人である。もう上がりが見えているポジションであれば、わがままが許される。お前そんなこと最初からわかってただろうっつーかここに書いてあるだろ今さら言い出してんじゃねーよ的わがまま。
 具体的な不満があるわけではない。抽象的な不満と欺瞞にさいなまれ、現代人は鬱々と日々を過ごし、たまに浴びるアルコールで、その日その日を、名実共に、生き延びるのかもしれない。サヴァイブという名の病。
 昼飯は15分の猶予が与えられたので、打合せへ出かける途中の道すがらで見つけた富士そば。生まれて初めて、鴨せいろを食べた。そばと鴨って……、別にそこまで相性が良いとは思えなかったけどな。普通にやわらかい鶏肉のほうがよさそ。そもそも、つけめんという大分類が好きではないから、しっくりこなかった可能性も高い。
 夜飯はてっぺんを超えた時間に、家飯。鶏肉+大根おろし、枝豆(昨夜の残り)、丸いこんにゃくというダイエットメニュー。深夜に食ってちゃ意味ねース。
 まだ10ページくらいしか読んでいない週プロの続きを読んで、今日という日を楽しい気持ちで終わろうではないか。WWEに参戦できなかった悲しみに暮れつつも、武道館に5000人しか入っていない現状を憂う。