WWE ブラギングライツ観戦記2

こないだの続き。


■第四試合 レイラ(wミッシェル・マクール)vsナタリヤ
 レイクールはかなりこなれている。入場時の二人同時にする動きがどんどん複雑になっていって、こいつら努力してんなーと思ってたけど、今やそんな複雑な動きをしなくても、二人の掛け合いお喋りだけで成立している。
 レイらもマクールも、さして運動神経が良さそうではないけれど、プロレスの動きがちゃんとしてて、大変好ましい。
 結果は予想通り、場外からセコンドのマクールがセコいキックを入れて、レイラのいわゆる”ごっちゃん”勝ち。ナタリヤはやっと試合が組まれて良かったね。
 レイクールに対抗できるチームを作るのが、次のステージかな。


■第五試合 ケイン(wベアラー)vsザ・アンダーテイカ
 敗者生き埋めマッチ。ちょうど集中力が途切れだしてきたところで、しかも殴り合いがメインの試合だったから、あんまりちゃんと見なかった。
 でも、これにNEXUSを絡ませるのはちょっと安直かも。この抗争に乗じて、モリソンあたりをヒールターンさせるとか、思い切った何かが見たかった。


■第六試合 チームRAW(ザ・ミズ、エゼキエル・ジャクソン、CMパンク、シェイマス、サンティノマレラ、Rトゥルース、ジョン・モリソン)vsチームSMACK DOWN(ザ・ビッグショー、エッジ、レイ・ミステリオ、ジャック・スワガー、アルベルト・デル・リオ、コフィ・キングストン、タイラー・レックス)
 ブラギングライツは、一応これがウリだよね。なんだかわけのわかんない数合わせぢゃねーの?的レスラーが入っていて、しかも全然活躍してなくてがっかし、みたいな。エゼキエルジャクソンとか、タイラーレックスとか、何か起こしてくれると期待してしまうよな、普通は。カヴァルを降ろしてまで、タイラーレックスを入れる意味はなんだったのだろう。これから抗争開始なのかな?
 ってか、ずーーっと疑問なんだけど、RAWとSMACK DOWNが対抗している構図って、この時にしか出てこないから、わりとノれない。無理くりだもんなー。レスラーだってみんな平気で両番組の間を移籍するんだから、どっちが好きとか思ってない(そんな設定無い)でしょ。


■第七試合 ランディ・オートンvsウェイド・バレット(wジョン・シナ
 バレットはここ1ヶ月くらい、めちゃめちゃ株上げてるなー。NEXUS当初は不安もあったマイクが、かなり安定している。当初は交代で話していたけど、今はほとんどバレットだもんね。
 バレットの欠点は、元ブラスナックル王者がウリなのに、フィニッシャーがあまり説得力のない投げ技ってところ。普通にパンチじゃだめなの? 体型が全然違うから、ビックショーのノックアウトパンチとは簡単に差別化できると思うけど。
 この試合は、WWE王座ベルトのかかった試合で、現チャンピオンはオートン。
 シナの生殺与奪権を持っている(実際には直接持っているわけではないのだが、結果的には持っているのと同じ)バレットはシナに、「俺が負けたらお前はクビだ」と宣言する。
 だがシナが、バレットをチャンピオンにしたいわけはない。さぁ、どうする? というのがこの試合のテーマ、というか問い。
 WWEの出した答えは、「レフェリーの見てる前で、シナがバレットに攻撃することで、シナがオートンの仲間だと見なされ、オートンが反則負けをする」というもの。つまり、バレットは反則「勝ち」で問題クリア。しかも、反則裁定だからベルトはオートンが持ったまま。
 さすがシナー! すげーな、頭いいなー! とはなんないよ。一休さんじゃないんだからさ。
 企画書上はおもしろそうなのだが、いざ実施してみると全然つまんないキャンペーンのようだ。
 カタルシスも、爽快感も、インパクトもなく、かといって後味が悪いわけでもなく、かなり妙なエンディングだった。ちょっとマニアックすぎる答えだったかもしれない。多分、もう二度と使われないオチだろうね。