佐々木俊尚「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」

 界隈では発売当初から話題になっていて、読み遅れの感アリアリだけど、岡山の帰りに読み始めて、2日くらいの通勤で読了。著者の佐々木氏は、わりと雑誌でもよく見かける名前。「サイゾー」とかでも書いてたっけ? 関係ないけど、今月の「サイゾー」で山形浩生氏のおもしろ連載が最終回ではないか。編集部が勝手に終わらせた感じの終わり方だけど、別の形で続くのだろうか(著者が最終回であることについて文中で触れておらず、欄外の「編集部からのお知らせ」で告知してあるだけ)。
 ま、それは置いといて。
 中身としては、もう方々で言われて、書かれているGoogleのビジネスモデルについての解説。

 ・性能の良い検索エンジンを作る→みんながそれを使う→インターネットの入口がポータルサイトから検索エンジンに移行、っつーかポータルご臨終。
 ・さらにGoogleが、検索ワードに応じた広告を配信するサービスを作る→ポータルに貼ってあったバナー広告ご臨終。
 ・裏を返せば、入口を押さえてるGoogleに嫌われたら、インターネット界では死亡ってことを意味する。
 ・その他、Google広告で儲けたお金でいろんなことをしてる(ビジネスソフト作ったり、航空写真見せたり、ストリートの写真見せたり)。それはさらなる広告業拡大に繋がる。

 ゴーグル、って読む人が3人に1人くらいいた時代も、遠くになりにけり。Google辞めた人が作った会社が、新たな検索エンジンを開発中って記事を読んだことがあるけど、どうなったんだろ。やっぱ超えられないのかしら。